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2014年3月16日日曜日

野見山暁治展 いつかは会える 2014.03.15


2014年1月25日(土) ~ 3月23日(日)
ニューオータニ美術館

通勤電車の車窓から景色を見ていたらこの展覧会のポスターが後方に流れ行くのが残像として目に映った。
2003年に開かれた展覧会以来、待ちに待った展覧会。
調べたら2011年にブリジストン美術館で展覧会あったそうだが、これは知らなかった。

春のような暖かい陽の中にも冷たい風が冬の存在を在り在りと感じさせる。初めてのニューオータニ美術館へ嫁さんと出かけた。

野見山暁治(以後野見爺)のことを知ったのは2003年に開かれた展覧会の宣伝の一枚だった。それまでもそして今も絵にはそれ程魅かれることはない。だが野見爺の絵はなぜか実物を見たくなって展覧会に足を運んだ。東京国立近代美術館を訪れその絵にまっすぐに歩み寄っていく光景をよく覚えているし、絵の迫力、色遣いにとても感動した。その絵が一際素晴らしかった。明るい色使いとダイナミックさがその時の自分の感情に合ったのだろう。それ以来野見爺の絵は大切な一枚となった。

今回は、2008年に東京メトロ副都心線明治神宮前駅に飾られた≪いつかは会える≫、2011年にJR博多駅に飾られた≪海の向こうから≫、2013年に福岡空港国際線ターミナルに飾られた≪そらの港≫の3点のステンドグラスの原画が中心で10年前の一枚はお目にかかれなかったが、若き日の作品と共に展示されていました。

録画しておいたNHK日曜美術館で野見爺が取り上げられた回で時代背景や人生、言葉を見たせいか、10年前は全く心に留めなかった若き日の暗い絵にも目が留まり共感をおぼえた。90歳にして東日本大震災の被災地を訪れるバイタリティと毎日カンバスに向かう姿勢はどこから来るのか。身近なことに着目する目線とそれぞれを一つの世界の事象と捉える大きな目線はどのように培われてきたのか。野見爺と同化して今まで見てきたものと今見ているものを全て見てみたい気持ちにさせられた。

ニューオータニ美術館6Fから


展覧会を見た後は、途中表参道で下車して福井のアンテナショップでお酒とおあげを買い、明治神宮前駅に向かいました。もちろん目的は先述したステンドグラスを見ること。

ステンドグラスと私
展示されているのは改札の中です。中から改札口を目の前にして立って右方向に回り込んだ壁面にあります。

流れるように色鮮やかに目に飛び込んできます。

少しは同化できただろうか?


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